そんな好奇心から、サビサビ、ゴテゴテのプジョーのアンティークコーヒーミル、G1を購入してみました。
簡単に磨けると思っていたのですが、あまりのゴテゴテと磨きにくい構造に少々手こずりました。
でも、サビもきれいに落として、ぴかぴかになったので、お手入れの詳細や、ミルの購入、お手入れの参考になりそうなサイトさんを紹介してみます。
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プジョーG1を買う
アンティークのコーヒーミルは、お手入れ済みのものをアンティークショップさんで購入するのもひとつの方法ですが、根気のある方は、オークションなどで購入するのもありだと思います。
オークションなら入手困難なミルを安価に購入することができます。
アンティークショップさんでもきちんとメンテ済みのものを購入すればいいですが、そうでなければ、自分で磨いた方が確実で、楽しくて、お安く入手可能です。
購入を決める場合は、オークションに限らず、詳細写真をたくさん掲載している人(ショップ)、状態について詳しく記述されているものを購入するように注意して下さい。
最近は、ヴィンテージのプジョーのミルは、価格が高くなってきているし、送料は知れているので海外のオークションが狙い目。
海外からの購入は、必ず追跡ありの輸送方法を選んで下さい。
海外オークションのお買いものは、過去記事に書いていますので、気になる方は参考にしてみてください。
メンテナンス済みのコーヒーミルなら、フランスのヴィンテージ雑貨を専門に扱っているこちらのショップさんを覗いてみるといいかと思います。
少しお高くなりますが、分解清掃済みの写真もしっかり掲載されているので、ヴィンテージものでも安心してお買いものができますよ。
普通なら、ここまで状態の悪いものを買うことはないと思うのですが、 どれぐらいの状態のものなら奇麗にできるのかなぁーという好奇心と、前々からG1を使うなら、ヤレた感じでハードな雰囲気のものをーと思っていたからです。
↓こんな感じのコーヒーミルかっこいいですよねー
プジョーG1は、短期間だけ作られた、コーヒーミルだそうで、プジョーのコーヒーミルを代表するようなミルだと思います。
G1は、1950年にプジョー設立100周年を記念して短期間だけ製造・販売され、現在もコレクターに人気のあるモデルだ。
独自の二重螺旋構造を持つ臼により豆が良い具合に挽けるのはもちろん、分解清掃ができるのでメンテナンスや修理もしやすく、長く使うことのできる逸品として知られている。
honeyee.com PEUGEOTコーヒーミル G1 展より
ディアボロと違って、コーヒー豆の投入口が大きく開くG1なら、簡単に奇麗にできるわぁ〜余裕余裕なんて思っていたのですが、文字通り、蓋を開けて見るととんでもないことになっていました。
プジョーコーヒーミルをお手入れする
まず、お手入れ前とお手入れ後の様子をさっそく見比べてみて下さい。
上の写真の(下段左)は、ミル本体の予想外の隙間・・・ある程度磨いてから写真を撮ったのですが、ご覧の通り、まだまだゴテゴテ。
本体の底面も軽く磨いてみましたが、錆の塊?っていうぐらいの酷い錆び方。
普通なら、ぜったい手を出さない状態のものです。
この程度のものでも、磨けばじゅうぶん実用できるレベルまでお手入れすることができます。
ちまちま磨くこと数日。
本体の上側部分、刃、ハンドル、投入口、底面、自信を持って実用できるレベルだと思います。
アンティークのお手入れを楽しむためのブログ
こちらでは、コーヒー専門店さんが販売しているドイツ、イギリスのアンティークコーヒーミルのお手入れの様子がUPされています。
こちらは、アンティークランプメインですが、お手入れのヒントになりそうです。
こちらは更新が止まっているみたいですが、いろいろなものをメンテナンスしている様子が紹介されています。
金属のミルを磨く
まずは、前回メンテナンスしたディアボロ同様、ハンドルを外して刃を取り出します。
ハンドルは簡単に取れたのですが、豆の挽き具合を調節するダイヤル状の部品がねじっても外れない・・・
この部分が外せないと磨くことができないので、芯をペンチで挟んで、ダイヤル自体をハンマーで何度も叩いてこの部品を外します。
やっとの思いで刃を取り出したあと、本体部分に軸受けがあって、本体側の刃の部分にすんなりブラシが入っていきません・・・
そして、この軸受けの裏側に、また妙な隙間があって、その隙間にブラシが入っていきません(汗
普通のブラシでは、太刀打ちできません。
本体を観察して見ると、ほとんど一体化されているディアボロと違って、いくつかの部品で構成されているようで、その隙間がかなりやっかいな感じです。
外側は、サンドペーパーでひたすら磨いていきます。
お手入れのポイント
必要なもの あればいいなと思ったもの
過去記事にまとめた必要なものリストに加えて、新しく購入したものは、先の曲がったワイヤーブラシ。
これは、過去にお手入れしたコーヒーミルにはなかった隙間を磨く為に必要だと判断して購入しました。
お値段は、300円程度。
この他、紙ヤスリを使用しましたが、ヤスリのベースは、布製のものの方が、圧倒的に使いやすいと思います。
金属製のヤスリ・・・精密ヤスリ、鉄工ヤスリがあると便利です。
聞き慣れない精密ヤスリはこんな感じのものです
ネジが外れない時
まずは、ミル自体を分解するところから。
前回のディアボロと同じで、ネジを緩めて外すだけの単純な構造です。
が、プジョー特有の挽き具合を調整する調整ネジが外れず冷や汗。
軸にねじ込まれている部品を全て外さないと、お手入れはできません。
クレ556を吹きかけて、ネジの溝をブラシで磨いてみましたがやっぱり外れず。
調整ネジを、いっぱいいっぱいまで緩める方向に捻って、また締める方向に戻し必要ならブラシで磨く。
これを何度か繰り返しましたが、いっこうによくなる感じではありませんでした。
壊してしまったら使えなくなりますが、このまま磨けなくても使えないので、ここは思いっきりよく叩きます。
軸をペンチで固定して、ネジが緩む方向に溝の部分をめがけて、ハンマーでカツン、カツンと叩いて外しました。
くれぐれも、ネジの溝が切ってある部分を痛めないようにだけ気をつけて下さい。
磨く
特別なものはほとんど必要ないと思いますが、根気よくさまざまな角度から、いかに隅々までヤスリやブラシを当てるか?ただそれのみです。
先の曲がったブラシが必要だと思ったのは、下の写真の様なこういった部分。
ディアボロにはなかった、軸受けがあるので、とても磨きにくい構造になっています。
アンティークのプジョーのミルは、けっこうこういった構造になっているものがあるみたいなので完璧を求める方は要チェック。
普通にブラシが入っていかないのです・・・
刃の周辺にある溝も、磨きにくい部分でしたが、 ここも、強引に先の曲がったブラシを使用して磨き終えました。
もうひとまわりコンパクトなブラシがあれば、無理なく奇麗に磨けたかもしれません。
今回のミルは、外観と同じく、内側も相当な錆が出ていました。
軸の入るこの部分。
ここは、丸い精密ヤスリがあるとよかったのですが、我が家にはなかったので、紙ヤスリを丸めて写真の様に磨いていきます。
こういう作業に紙ヤスリを使用していると、すぐにちぎれてしまい効率的ではありません。
ベースが布でできているヤスリがあれば完璧です。
買い足すのもアレなので、紙ヤスリで作業を終えました。
そして、サビサビだった外観へ。
ヤスリですりすり。
ブラシでゴシゴシ。
とにかく根気よく。
理想は、過去記事にUPしている感じで、磨きたいものを固定できるように工夫して、ヤスリの両端を持って左右交互に引っ張って磨くと良いと思うのですが、紙ヤスリではすぐにちぎれてしまいます・・・
かなり奇麗になり、実用上問題のないレベルまで奇麗になりましたが、もっと艶が出ると家の人。
スチールウールを使って、男性の力でゴシゴシ磨くと、ご覧の通りツヤが増しました。
アルミのMOULUXとは素材が違いますが、外観のつやを意識して磨いた今回のミルと比べると明らかに差があります。
多少、黒ずんでいる部分もありますが、すべすべのピカピカです。
むき出しのままではどうかな・・・
使用していれば、コーヒー豆から出る油などで、錆も抑えられる筈と思っています。
磨き終わったので、さっそくコーヒー豆を挽いてみます。
組み立ては、各ネジの部品をねじ込んでいくだけなのでとても簡単。
軸にねじ込んでいく部品の順番は、いろいろなサイトで調べた結果、上から
- ナット
- 調整ピン
- ハンドル
- ワッシャー
- 調整ネジ
の順番になるようです。
さびさびのミルを磨き終えて
今回ばかりは、作業中、とても大変なお買いものをしたなぁ・・・と、ちょこっと後悔の気持ちもありましたが、磨き終えてみると、そのぶん満足感が違います。
お手入れした人のみ、味わえる喜びかもしれません。
プジョーG1の使い心地
ハンドルもねじ込んでいくタイプなので、ここがしっかり極まっていないと、ネジが緩んでしまいますので要注意。
手で持って挽くこともできなくはないですが、机に置いて挽いた方が使いやすいです。
プジョーのディアボロと、甲乙つけがたいかしら・・・
豆の挽き具合にもよりますが、軽々と挽ける感じではありません。
豆の投入口が大きく開くので、豆を入れやすいですが、挽いている振動ですぐに蓋があいてしまいますので、そこがちょっと気になります。
プジョーG1まとめ
電化製品はお勧めしませんが、コーヒーミルなら根気よく磨いていくだけなので、オークションで購入、自分でメンテというのもお勧めです。
ショップさんでは、どんなメンテをしているかわからないし、そもそも手を入れていないものを販売しているショップさんもありますから、自分で磨いてしまえば安心できますよね。
海外のオークションで探す時は、PEUGEOT moulin、PEUGEOT cafe,Kaffeemühle,coffeeなどで検索すると見つけやすくなります。
海外からの購入は、こういった代行サービスを利用すると購入の手間が省けていいと思います。
もう50回ほどあれこれお買いものをしていますが、トラブルらしいトラブルはありません。そこそこお得にお買いものが楽しめますよ。
豆を挽くと、コーヒーの香り。
コーヒータイムが、よりいっそう充実しそうです。
こんにちは(^^)
別物のようにピカピカになったので、
最初、どれを磨いたんだろう??って思うぐらい
すごく綺麗になりましたね!
お手入れして磨いたら、こんなに綺麗になるんですね!!
本当にびっくりしてしまいました。
ここまできれいにするのは、すごく大変だったでしょうね(><)
豆を挽く時、とても気持ち良かったんじゃないでしょうか♪
ワイヤーブラシ、シルバー細工ようで持っているんですが
ティーポットを外して、これで磨いてみようかなって思いました(^^)
大変でしたが、手をかけてあげると、愛着がとっても湧いて
使うのも楽しくなりますね♪凸☆
nyancousagi さん
こんにちはー^^
おかげさまで奇麗になりました。
本当にピカピカにするつもりなら、やっぱり力がいりますねー
磨いている間は、ほんと、大変だったのですが、終わってしまえば、また磨いてもいいかなーと^^;
えーっと、nyancousagiさんちのパイレックスのフレームウェアのバンドは、ステンレスだったように思いますー
汚れのつき方にもよると思うのですが、ワイヤーブラシは不向きかも知れません〜
やっぱり、少しでも自分でお手入れしたものがあると、満足感が違いますねー!
豆を挽いては、ニタニタしています^^
いつもありがとでーす♪