そよかぜは、電動ミルを使用していますが、ずっと前から手動のミルを使いたいなーと。
現代ものならドイツザッセンハウスが・・・アンティークものもやっぱり気になる・・・
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手動のミルに切り替えて、コーヒータイムに楽しみをプラスしてみることにしました。
アンティークのミルは、ショップさんでも動作確認していませんって、汚い感じで売られていたり、しっかり手入れされているものだと数万円することも珍しくありません。
手動のコーヒーミルは、コーヒータイムを楽しむための第一歩。
でも、アンティークでも、現代ものでも、使いながらお手入れは必ずしなければいけないものだったりします。
それなら・・・というわけで、フランスのアンティークのミルを自分で手入れして使ってみます。
自分で手入れしたものが一番確実だしw
ミルの分解清掃って大変そう・・・、壊してしまいそうで心配ですよね。
そよかぜも、とても心配でした。
なので、今回の作業と、コーヒーミルのお手入れについて参考にしたサイトさんについてまとめてみます。
前半は、工程を解説していますので、お手入れなどに興味はないけど、アンティークのミルに興味があるって方はスルーして記事を読めるようにしておきました。
スルーする人のための記事はここからどうぞ
今回は、長くなるのでこんな風にを分けてあります。
なぜ?手動のコーヒーミル
そよかぜは、いままで電動のコーヒーミルを使用していましたが、当然コンセントをささなければ動きません。
コーヒーミルを置いてあるすぐそばに電源があればいいのですが、我が家の場合、コーヒー器具一式を置いてある場所から、いちいちコンセントのある場所まで持っていかなければいけなかったので、ちょっとのことだったのですが、かなりめんどくさく感じていました。
手動のコーヒーミルは、豆を入れればそのまま挽き始めることができますねー
それ以外にも、メリットはたくさんあるようです。
- コーヒーの香りを楽しめる
- 手で刃を回すので、挽いている間、コーヒー豆に摩擦熱が加わりにくい
- 雰囲気がよく、そのまま置いていても絵になる
- なによりゆったりとした気持ちを味わえる
電動のものに比べて、少々時間がかかりますが、メリットもそれなりにあったりします。
せっかくのコーヒータイム、少しでも楽しみたいですものね〜
お手入れについて、手動ミルについて書かれているページ
分解清掃(オーバーホール)の手順
では作業に入ります。
壊してしまいそうでとても心配なのですが、心配しているだけでは先に進めません。
ですから、分解するミルの入手〜お手入れに入る前までは、『○○だろう』でいきます。
きっとうまくいくだろう。美味しいコーヒーが飲めるだろう。やってよかったと思えるだろう。 だろう運転です。
-
お手入れに必要なものリスト
- ドライバー (できれば叩けるもの)
- ハンマー (できればプラハンor木)
- ワイヤーブラシ (細くて先端が反っているものだととてもいいかも)
- 紙ヤスリ(布製のもの) (荒めのもの、細かいもの2種)
- スチールウール (スーパーでも売ってます)
- スクレイパー (バリを削り落とします カッターでも可)
- クレ556
- パーツクリーナー
- 布切れ (汚れを拭き取ります)
- やる気 楽しむ気持ち
オーバーホールは、掃除と思っていいと思います。
機械ものの不調は、サビ、汚れ、摩擦や劣化による変形(コブのように金属が膨らんでくる)などが主な原因になっています。
それらの汚れを、分解して奇麗にして機能を取り戻そうというのがオーバーホールの目的です。
ですから、ワイヤーブラシだけは、ちゃんとしたものを買いましょう・・・百均ものはやめましょう。
いかに隅々までブラシをあててやるかがオーバーホールの肝です(←これ、固いネジの外し方を教えてもらった機械工のおじさまに教わりました)
やる気に満ちていざお手入れ!となったら、ここからは『○○だろう』は禁物。
○○かもしれないです。
例えば・・・
『ネジを切ってしまうかもしれない』
『中からとんでもないものが出てくるかもしれない』
『子どもが分解した部品をぽーいとしてしまうかもしれない』
『またこんなものを増やしてっ!と怒られて気持ちよく使えなくなってしまう・・・かもしれない(爆』
ありとあらゆる危険を予測して、かもしれない運転でいきます。
工具について
工具については、ミルを見て必要なものを使用して下さい・・・
買い足すものはスチールウールとパーツクリーナーぐらいで、だいたい、家にあるもので足りてしまうと思います。
気をつけたいことは・・・
例えば、+ネジなのに横着をしてマイナスドライバーを使うとか、大きい溝が切ってあるのに、小さいものでネジを緩めようとか、ナットをペンチでとか・・・そういうのは破損の原因になります。
工具は、面倒でも適材適所で使い分けます。
ハンマーは、固いネジを緩める時、部品同士が密着してしまっている場合『縁を切る』時など、ものそのものを叩く必要がある時に使うものなので、プラスチック(木)のものがあればベストです。
クレ556は、錆び付いて固くなったネジ類を緩めやすくするために。
なので、緩める前にネジにかけておきます。
パーツクリーナーは、汚れを落とすもので、ホームセンターに行けば、大きな缶で安価に入手可能です。
油汚れ、磨きカスがたまったところ、556を吹きかけた場所など、思いっきりよくかけて奇麗にします。
※今回、作業してわかったのですが、ミルの汚れはコーヒーの油分ですので、台所用の油落としみたいなものを使ってもよかったかもしれません。
分解清掃の作業
-
手順
- 豆を挽く(運転する)
- 分解する
- 部品を掃除する
- 組み付け
- 試運転
- 必要なら調整
まず、分解前にミルを使ってみます。
完全体のミルがもうひとつあればいいですが、そうはいきません。
最初の動作、感触をしっかり覚えておけば、組み上げた時の調整にきっと役立つはずです。
そよかぜは、急ぐあまり、最初の運転を行わずに分解に入ってしまったので、組み上げたもののこれでいいのかイマイチ自信が持てなかったりします・・・
分解は、クレ556を使いながら、慎重かつ大胆に。
叩く時は叩きます。
分解した部品は、なくさないように。
右左があるものなら、左から外したものは左に、右のものは右に、外した順番に手前から奥に並べて、完全に分解が終わったら写真を1枚。
保管の時も、右のものは右に、左のものは左に分けて保管しましょう!
磨くことに気が向いてしまい、組み上げる時のことを忘れてしまうと大変です!
写真のパーツは、あわてて分解してしまったので、方向が解らなくなってしまいました^^;
どの方向でも取り付けられるのだからいいじゃない・・・そんな風に思いがちですが、分解後は各部品の向きも元通りに組みたてていくのが基本です。
ちょっとした誤差、長年の使用でのクセ、相性などもありますので、本当なら写真のように、磨かなくても支障がない部分にマジックなどでラインを入れておき、ラインの部分を消さないように磨き上げ、ラインを合わせて組み立てます。
磨く
磨きは、紙ヤスリ、ワイヤーブラシ、スチールウールなどで。
ナット、ネジなど、必ずしっかりとサビなどの汚れを落としていきます。
ここで、ネジのサビをそのままにしておくと、組つけがうまくいかなかったり、再度メンテナンスする時に、苦労することになります。
必ず、次に作業が必要になった時に、スムーズに分解できるように心がけて根気よく磨いていきます。
もう一点、部品と部品が密着する『面』を意識して磨くことも、素敵なオーバーホールのポイントです。
主に仕上げに使用するスチールウールは、磨いているとかなりカスがでますので、できるだけ何か敷いて作業しましょうね!そよかぜは磨く作業の大半をベランダで行いました。
最後に、パーツクリーナーをざーっと吹きかけて汚れを洗い流し、拭きあげて完了です。
今回、ミルのほとんどがアルミでできているものだったのでこちらを参考にしました。
のんびりちまちまと、数日に分けて少しずつ磨きました。
組み立て
組み立ては、それほど苦労しないと思います。
組み立ての順番は、外した順番に並べて撮っておいた写真を確認して組み上げていきます。
くれぐれもネジの締め付け過ぎに注意して下さいね。
このミルの場合、組み立て時間は15〜30分ぐらいだったかなー
試運転と調整
いよいよ豆を入れて試運転。
分解前の動作を思い出しながらおかしいところはないか?確認しながら豆を挽いてみます。
少しでもおかしいと思ったら運転をやめて、もう一度必要な部分を分解して組み上げます。
そよかぜも、不安になったので、再度分解→組み上げました。
ちなみに、コーヒーミルの空回しは厳禁のようですので、豆を入れて運転しましょう!
まとめ
今回、数十年前のミルを掃除してわかったことなのですが、ミルの汚れの大半はコーヒー豆から出た油分のようでした。なので、状態によっては、何度か豆を通すだけでもいいかもしれません。
もちろん、気になる方は分解してしまえば、かなり奇麗にすることができると思いますよ。
お手入れから楽しみたい方は、どのミルを買うか・・・
アンティークで人気のプジョーのコーヒーミル、ディアボロは、分解できるものとできないものが存在しています。
木製やベイクライトのものだと、作業中、力を込め過ぎると本体自体が破損してしまう可能性もあります・・・
購入の際は、慎重に分解できるかどうかを見極めることも必要だと思いました。
今回、アンティークのコーヒーミルを分解するにあたって参考にしたショップさんをこちらで紹介しておきますね。
ミルを分解した時の写真が掲載されているので、ミルがどんな構成になっているか参考になると思います。
主にフランスもののアンティークミルをたくさん扱っているショップさん。
こちらは、ドイツのビンテージコーヒーミルを扱うショップさんのページ。
アンティークのコーヒーミルをレストアして販売しています。
ミルのレストアについて詳しく書かれています。
コーヒーショップさんがアンティークコーヒーミルの販売をしています。
ブログには、スポング、ザッセンハウス、PeDeなど、イギリス、ドイツのミルのお手入れの様子が多数掲載されています。
作業中、手が汚れますし、ブラシが当ってチクチク痛いので怪我に気をつけながら作業して下さいね。
スルーしてきた人のための記事はここから
さてさて、こうして手入れが終わったアンティークのコーヒーミル。
このミルは、フランスのものです。
手を入れている間、じっくりこのミルが過ごしてきた時間と対話して・・・
新品のものでは決して味わえないこういった時間が持てるのも、古道具を使う楽しみのひとつだったりします。
大変な部分もあるけれど、こうして自分でお手入れした『もの』がいきいきと蘇った時は、なにものにも代え難い喜びを感じることができると思います。
息を吹き返したミルで豆を挽いてみると、電動ミルでは味わえないような芳ばしい香りと満足感。
やっぱり手動のミルは、違いますねー!
時間はかかってしまうけれど、豆を挽く時間も大切な家族や知人と交わす会話のように楽しんでいけそうです。
手動のミルで丁寧に豆を挽いてみると、ばたばたっとした日常に少しゆとりがうまれてきました。
同じ行為でも、作業に楽しみを見つけていくと、その時間が何倍にも充実していきそうです。
現代ものなら、そよかぜは、ザッセンハウスのこのミルが気になっています。
気になっているコーヒー器具があるよー、こんなものに拘ってますっていうものがありましたら、教えていただけると嬉しいです。
こんにちは(^^)
我が家も手動のミルを探している最中でした。
・・と言っても、そよかぜさんのようにアンティークをきちんとお手入れして掃除してというところまでは頭になかったので、ほどほどの味のあるもの、または新しくてそういう雰囲気のあるものを探していました。
ゆっくりコーヒーを入れるのは週末のみになっちゃいますが、それでも欲しいね~と話していて。
とっても素敵なミルですね!
小学校の時に読んだ漫画にコーヒーミルが出てきて以来、私の憧れなんですよね~♪
そよかぜさんの拘りとゆったりとした時間の流れがとてもいいな~と思いました(*^^*)凸ぽち
nyancousagi さん
こんばんは☆
ミルもいろいろあるので、選ぶの難しそうですよね〜^^
ほとんど磨くだけ・・・みたいな感じだったので、いつかやってみたかったの〜
電動は手軽でいいけど、手で挽くと香りがぜんぜん違うのでびっくりしました。
時間はかかるけれど、とっても楽しいです♪
ぴったりなものが見つかるといいですね☆
ありがとうです!!
お久しぶりです。ゆらりです。
新しくブログをはじめました。今後ともよろしくお願いいたします。
そして・・・↑のミル!いいですね~・・
古いものを大事にお手入れしないとただの古いもので終わってしまうんですね・・・
そよかぜさんのようにお手入れができる方のところに
お嫁にいった道具達はほんと。。。幸せです^^
私もずっと気になっていたミルがあり、新居で使おうとオーダー中です。
届いたらそよかぜさんに報告します^^
ゆらり さん
こんばんは☆
お久しぶりです♪
ブログのお知らせ、ありがとうございますっ
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
こちらのミル、フランスっぽくない独特の雰囲気がたまらなくって^^
お揃いのキャニスターも存在しているんです。
道具は使って、お手入れをして、仲良くなっていくといいますか・・・その家のものになっていくのかな〜とか。
新しいものは、便利な反面、傷んできたらそこでおしまいみたいな感じがありますから、ちょっと寂しいですね^^;
ゆらりさんは、どんなミルを購入されたのかしら??
届いたら、ぜひお知らせくださいね!!