デジカメを買った人ならご存知かも知れませんが、コンパクトデジカメと一眼レフでまったく同じ写真を撮ろうとすることは(ある面において)相当な苦労をしなければいけないので、デジカメ選びをする時は、少しフォーマットということも考えちゃいませんか?という話です。
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今日は、被写界深度です。(字が間違っていたらゴメンナサイ)
カメラでピントを合わせます。
絞りとか、レンズの長さとかで条件が変わってくるのですが、ピントを合わせた位置以外もけっこうハッキリ写る範囲があります。
カメラを構えた横からのイメージ図です。

この被写界深度、時には、浅い、深いという表現をするのですが、手前に浅く、奥に深く、レンズが短ければピントの合う範囲が広く、長ければ狭いという性質があります。
問題は、レンズの長さです。
サイズの違うフイルムが存在するように、デジカメもフイルム部分にあたるセンサーのサイズが違っています。
フイルムカメラの時は、一般的に、35mm判サイズを使用していました。
コンパクトカメラでも、一眼レフでも同じサイズのフイルムです。
同じ条件で同じ範囲を撮れば、同じ画を作る事ができました。
デジカメは、コンパクトカメラと一眼レフではセンサーのサイズが極端に違います。
同じ景色を同じレンズで見たら、こんな風になると思います。

黄緑の枠がコンパクトデジカメ。
青い枠が一眼レフ。
写る範囲が全然違います!
コンパクトデジカメで一眼レフ程度の広さを写そうと思ったら、もの凄く短いレンズ(広角レンズ)を使用しないと写りません。
広角レンズは、ピントの合う範囲が広いので、極端な話、いいボケがでないのです。
お花や、雑貨類、お料理などをメインに、イメージっぽく撮りたい方には重要な点です。
コンデジを活かす
写りに拘るなら一眼レフか~・・・と、いっても、いくら万能、高機能を誇っているデジタルカメラでも、さっと取り出してシャッターを押さなければ写りません。(フイルムカメラの場合は、奇麗に撮るならブローニーか~と言っていましたが、画質がよくなってもフォーマットが大きいということは想像以上に苦労します)
お散歩なんかでパチパチ見たまま撮っていくなら、気軽に持ち出せるコンパクトカメラの方がピッタリですね!
どうしても、ぼかしたい時は、なるべく望遠側にズームして、被写体に近寄ることでイメージに近づけるようにします。
※ピントを手前に持ってくれば持ってくるほど、ピントの合う範囲が狭くなってきます。
また、ボケを使って立体感(遠近感)を出したいなら、単純な背景を選んで前ボケを利用することも考えられます。
パイレックスレフでおやつを楽しむの2枚目の写真を参照してください。
画素数がひとつの目安になっている部分もあると思うのですが、そよかぜのカメラは300万画素そこそこです。
今、普通に使う目的でカメラを買うなら、よっぽど気にしなくてもいいと思います。
コンデジにはコンデジの利点があり、一眼レフには一眼レフの利点があります。
コンデジから一眼レフへ移行を考えている人は、いまいちど フォーマットの違いからくる被写界深度の違いが、どの程度仕上がりや使い勝手に影響してくるか?ちょこっと考えてみるといいかもしれないと思いました。
※現在一般的なデジカメには各種フォーマットがあるようです。
主なデジタルカメラのフォーマットは、ウィキペディアで確認することができます。
ウィキペディアのページへ
・・・と、偉そうにいっていても、一般向けなデジカメは、全て35サイズorちょっと足りないサイズだと思い込んでいたそよかぜ・・・(汗
フイルムの時は、35はいかにも35って解りましたからね~!
カメラに対しても、かたくなにレトロでアナログなそよかぜです。
