ファイヤーキング・パイレックスと過ごす

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魅力的なビンテージ、ファイヤーキングやパイレックスと過ごす


ファイヤーキング、パイレックスは、数十年前にアメリカで製造されていた耐熱ガラスのキッチンウェア。
シンプルなデザインと、厚みのあるガラス、かわいらしいプリントなどが特徴です。

我が家に初めてやってきたファイヤーキングは、ホワイトのDハンドルマグ。

ごくごく普通のマグなのですが、お気に入りのマグで、コーヒーを飲むと
慌ただしい毎日に、ゆったりとした時間を感じることができるようになってきたような気がします。

ひとつふたつと買い足して、今では、キッチンに立つ楽しみが増えてきました。



ファイヤーキングやパイレックスに興味はあったけれど、アンティーク、ビンテージ、コレクティブル・・・
そして、状態を表す言葉も難しそう。
私も、最初は付き合いにくそうだったので、なかなか手に入れることができませんでした。
ファイヤーキングやパイレックスは、アメリカの家庭や、レストラン、学校など、日常で使われていた食器たち。
やっぱりどんどん付き合っていくほど、魅力が増していくようです。
ここでは、簡単にファイヤーキングやパイレックスについてまとめさせていただきます。

ファイヤーキングと食器棚
photo:そよかぜ 偶然見かけた、翡翠色のぽってりとしたマグカップ。
アンティーク、ビンテージというと、初めはとても特別な存在でした。


Fire-King(ファイヤーキング)

ファイヤーキングは、現在もアメリカでガラスの食器類を製造している、アンカーホッキング社が数十年前に製造していた"ブランド"です。

欧米では、100年以上経過したものをアンティークとするしっかりとした定義があるので、ショップさんのページを見ても、『アンティーク』『ヴィンテージ』『コレクティブル』 などなど、様々な表現が使われています。
レストランや、学校、家庭用と、アメリカ全土で親しまれてきた食器の中でも、翡翠色の『ジェダイ』と呼ばれるカラーのものが、ファイヤーキングの代名詞のようになっています。
カラーも種類も豊富に作られて、どれを選んだらいいのかわからないほど。


アンカーホッキング社自体は、ガラスの製品を作り続けていますが、未使用のものでも数十年の時を経てきたものたちばかりです。
基本的に新品というものは存在しませんので、デッドストックと表記されているものでも、なにかしらダメージがあったりします。
2000年に、ファイヤーキング2000として、ジェダイの食器類を発売しましたが、最近は、ストックしているショップさんもめっきりと減ってしまったようです。

アンカーホッキング社の製品を見てみる



詳しいことは、ショップさんのページで確認できると思いますので、ここではあまり触れませんが、なにかと専門用語っぽいものが多くって難しそうだったりもします。
管理人であるそよかぜ自身も、当時ファイヤーキング2000を見て、まだまだ現行品が購入可能だと思っていたぐらい詳しくないので、難しい知識はほとんどいりません。
おおらかな気持ちになって、ちょとした傷やムラなどを楽しむぐらいの気持ちでいれば、きっと大丈夫です。
まずは、代表的な名称などを。

Dハンドルマグ

持ち手の部分が、アルファベットのDの字の形をしていることからついている名称です。
Dハンドルマグとしてくくられていますが、その中に、フラットボトムマグ(シェービングマグ同様のもの)と、レギュラーマグと呼ばれているものがあります。
違いは、底の部分が真っ平らになっていて、若干厚みがありますが、マグの容量は、レギュラーのものとほとんど変わりません。
※レアなもので、ひとまわり大きめのものなどがあります
一般的にDハンドルマグといえば、レギュラーマグの事を指しているようです。


ファイヤーキングフラットボトムマグ


ターコイズ
ファイヤーキングのカラーの中で、ジェダイに並んで人気のあるカラーが、爽やかなターコイズ。
大量に作られていたファイヤーキングの中でも、ターコーイズは3年ほどの製造だったという事で、希少価値もあるようです。
価格が若干高めなものもありますが、まだまだ、見かける機会はたくさんありますので、そよかぜ自身は、今のところ入手困難というほどではないかな・・・と感じています。
ホワイトのヘビーマグ等よりは、確実に見かけるアイテムである事は確かです。


RW レストランウェア

RWと書かれているものは、ファイヤーキングがレストラン用に、製造していた食器類です。
分厚くて、割れにくくシンプルな造りは、ファイヤーキングのイメージにぴったりな食器類です。
ファイヤーキングというと、ジェダイのRWシリーズをイメージする人がほとんどだと思っていいぐらい代表的なシリーズには、ヘビーマグ、チョコレートマグ、ディナープレート、 3コンパートメントプレートなど人気があり、使い勝手もいい食器類がたくさんあります。
RWのマグは、どれも人気が高いのですが、ハンドルが丸いので、Cハンドルマグと呼ばれる事もあります。
カラーは、ジェダイとホワイトの2色。
当時よほどジェダイが人気だったのか、RWシリーズは全般的にホワイトの方が入手困難なアイテムで価格も若干お高めです。
しっかりと、ファイヤーキングを楽しみたい方は、このRWシリーズを入手すれば、満足度もとても高いものになるかと思います。


ファイヤーキングチョコレートマグ



アドマグ
ファイヤーキングでは、様々なモチーフがプリントされたマグも人気のひとつ。
"アド"はアドバタイジングの略で、様々な企業の広告が大胆にプリントされています。
マグでは、スタッキングマグといわれる、積み重ねて収納できるデザインのマグに多いのですが、ちらほらとそれ以外のマグにも企業の広告が入ったマグが存在しているようです。
珍しい企業の広告が入ったものは数万円で取引される事もあるマグですが、比較的入手しやすいマクドナルドのプリント入りのマグも、アドマグのひとつです。
高値で取引されている背景もあって、まれに偽物があるようですので、レアなものは、信用のおけるショップさんで購入する方が安全かもしれません。
プリントものはちょっと気を遣いそうだと思って、そよかぜはほとんど入手していませんが気になる存在です。


バックスタンプ
ファイヤーキングのコレクターの方々には、バックスタンプに拘っていらっしゃる方もいるようです。
バックスタンプとは、ブランド名の刻印の事。
マグや、プレートなどの底に刻印されています。
ファイヤーキングは、バックスタンプの種類も豊富で、これを見ると、ざっくりと製造された年代が分かるようになっていて、エラーのスタンプなどもあることから、コレクターの心をくすぐるのかもしれません。
ファイヤーキングの製造が末期になってくると、刻印からファイヤーキングの文字が存在しなくなっているのですが、ファイヤーキングとして認められているものもあるようです。
製品によっては、刻印がないものも存在しています。

パイレックス・コーニング


パイレックスビーカー

パイレックスは、現在でも保存容器やビーカー、ポットやコーヒー器具などなど、日本の岩城ガラスが販売しているので、とても身近な存在です。
こちらは、元をただすと、世界初の耐熱ガラスを製造したコーニング社のブランドのひとつ。
ミルクガラスのパイレックスは、オールドパイレックスと呼ばれています。
パイレックスは、無地のものはほとんどなく、パターンやカラーのものが中心になっていて、どちらかというと、食器類よりも保存容器や調理器具などの方が入手しやすいようです。
そんなパイレックスですが、ファイヤーキング同様に、レストランウェアとして作られたもの、コーニング社の名前で、海軍向けに作られていたミリタリーシリーズ、アドマグや、なかなか見かける機会がありませんが子ども用の食器類も存在しています。

どことなく、ちょっとダメっぽいところが愛嬌だったりするファイヤーキングに比べて、パイレックスは優等生なイメージ。
マグのデザインなども、ちょっとシャープな大人の雰囲気。
製品の製造は、カナダやイギリスなどにも広がっていて、いろいろなお国柄を楽しめるのも、オールドパイレックスの楽しみのひとつかもしれません。
中でも、ファイヤーキングのターコイズのような、カナダ製のデルファイトと呼ばれるシリーズは、若干もろさがあるようですがとても人気が高いようです。
一部のものを省けば、マグやプレート類は、ファイヤーキングに比べると、お手頃価格だったりするのも嬉しいです。


パイレックスミリタリーマグ


スノーフレーク、クレイジーデイジー
パイレックスの人気は、明るいカラーやかわいらしいモチーフやパターンのプリント。
ショップさんなどでも、パターンの名前でカテゴリ分けしている場合があるので、気になるパターンのものは、名前をちょっと覚えておく方が探しやすくなります。
雪の結晶のような柄のスノーフレークは、ガーランド、お花をモチーフにしたクレイジーデイジーは、スプリングブロッサムと呼ばれています。
※正式名称は柄の違いがあり、使い分けられているようです。
このほか、ゴールドバタフライ、レインボウストライプなどなど、人気のパターンが存在しています。
一部のパターンは、コーニング社のブランド、コレールの食器類などでも使用されています。


フレームウェア
パイレックスが製造していた、耐熱ガラスの直火OKな調理器具のシリーズ。
コーヒーをいれるパーコレーター、ティーポット、ミルクパンや湯煎もできるダブルボイラーなどの調理器具があります。
当時、アメリカのキッチンでは大好評だったようで、パイレックスのカタログなどにも、ポットでゆで卵、ソーセージを茹でたり、パーコレーターでトウモロコシを茹でたりしている絵が書かれているようで、フレームウェアを買えばキッチンで様々な調理ができるという事をアピールしていたようです。


ヘーゼルアトラス、フェデラル、マッキー、ジャネット

オークションなどを見ていると、このような名前もでてくるのですが、こちらも、アメリカのミルクガラスの食器メーカーの名前です。
その中でも、ジャネットやマッキーは、ファイヤーキングの代名詞のようになっている『ジェダイ』の本家本元?
本来、ジェダイというと、ジャネットやマッキーの事を指すそうです。
こちらは、ファイヤーキングより、高級な路線で食器類を製造していたので、数も少なく大変希少価値があるようです。
日本では、ファイヤーキングやパイレックスに人気が集中しているようですが、海外では、ヘーゼルアトラスの専門書があったりもして、やはりコレクターの世界は、果てしなく広いのだなぁ・・・と感じてしまいます。
これらの製品も、メーカー名など刻印がないものがありますので、専門のショップさんなどをちょくちょく覗いたり、本を見たりして興味のある食器たちに触れてみると楽しみが増えるかもしれません。
ちなみに、そよかぜ的に気になっているのは、ヘーゼルアトラス。
レアなものももちろん存在して高値で取引されているものもありますが、全体的にお手頃価格。
ストライプのタンブラーなどが有名のようですが、かわいいドット柄や、スマイルなど、気になるプリントものがあったりします。

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