ファイヤーキング・パイレックスと過ごす / お買い物の前に

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ファイヤーキングやパイレックスと付き合う前に

気になるファイヤーキングやパイレックスがあっても、ショップさんのページには、いろいろと専門用語のような表現が多くって、問い合わせなどもしにくかったりまします。

実際は、ファイヤーキングやパイレックスなどのアンティークが大好きでショップをやっていらっしゃるオーナーさんがたくさんいらっしゃると思いますので、問い合わせをするといろいろと詳しく教えて下さるショップさんがほとんどです。
特に、海外のショップさんは、本当に親しみやすくって、ショップの方とのやりとりも楽しみのひとつだったりします。
購入前に気になる事は問い合わせ、そして購入後も、分からない事があったら相談してみると、いろいろなアドバイスをいただけたりもします。

でも、やっぱりちょっとその前に、少しぐらいは知っていないと・・・って、思いますよね。
そよかぜも、なんにも知らないのに、メールで問い合わせをしていいのかなぁ〜、こんな事聞いていいのかなぁ〜と、しばらくはなかなか、問い合わせをする事ができませんでした。

ここでは、ネットショップを見る時に、必ずでてきそうな"専門用語"をざっと説明しておきます。
たくさんのファイヤーキングやパイレックスをネットで見比べる時に参考にしていただければと思います。


コンディションを表す言葉

ファイヤーキングワンハンドルキャセロール

ファイヤーキングや、パイレックスは、製造後数十年を経過した古いものです。
基本的に、新品というものは存在していないので、同じものでもひとつひとつ状態は違ってきますから、ショップさんの判断で、コンディションをランク分けしています。
ランクを表す言葉は、どのショップさんでも同じ表現をしていますが、ものをどのランクにするのかは、ショップさん独自の基準になります。


Mint ミント
未使用、デッドストック、新品・・・などの状態をまとめて、ミントコンディションといいます。
基本的に、ミントといわれるものは、未使用だという事が確認できるものに限られます。
ラベルがついているものがミントだと分かればいいのですが、業務用のものなどにはラベルが元々ついていないものもあるようです。
また、保存状態にもよりますが、数十年も経過しているものなので、ラベルを剥がすのにとても苦労するものがあったりもしますので、プレート類などは注意が必要かもしれません。
そよかぜの使用しているパイレックスのボウルが、ラベル付きだったのですが、数年使用していてもシールの跡が残ったままだったりします。
詳しくは、ブログ『デッドストックのパイレックスに思うこと』を参考にして下さい。
ニアミント(限りなく未使用に近い)などの表現を使用しているショップさんなどもありますが、一度でも使用してしまったらミントという表現を使用してはいけないという意見もあるようです。


Excellent エクセレント
未使用ではないけれど、ほとんど使用感のないものや、ごくごく僅かな使用感しか感じられないもの。
使用されたものの中では、いちばんいいコンディションのものを指す言葉です。
普通に実用を考えて入手するなら、このエクセレントコンディションのものから下のランクのものになると思います。


Very good ベリーグッド
僅かな使用感を感じるもの。
そよかぜ個人的には、ベリーグッドクラスのものでもコンディションの良いものが多く、十分すぎるほどのコンディションだと感じる事がよくあります。
それだけ、ガラス製品のコンディションの判定は、シビアにされているんだなぁと感じます。


good グッド
それなりの使用感はあるけれど、実用としてはじゅうぶんなもの。
だいたいショップさんで販売されているものでは、このクラスがいちばん下のランクになります。
使用感=傷やダメージという事になりますので、この辺も、どこまでがどうなのか?というのは、ショップさんの基準になります。
そよかぜ自身は、この辺りのものでもまったく気になりませんが、それも、個人差だと思います。

ショップさんによって、判断基準やランクが多少違いますが、ダメージについて細かく記載されていますので、このクラスのものを購入する時は、しっかりと説明に目を通せば問題ないと思います。

この他に、アウトレットや、ジャンクコーナーなどを持っているショップさんなどもあります。

ヴィンテージやアンティークといったものの特性を楽しむ

おおらかな国アメリカで、数十年も前に製造されたガラス製品なので、品質の管理や製造過程も今のものとは、まったく違っているといっていいと思っています。 くどくなるのですが、現在のもののような完璧さがないのが、ファイヤーキングやパイレックスの最大の魅力だったりもします。
各コンディションについて、ざっくりと書かせていただきましたが、この他製造過程でできた"エラー"の様なものが必ずといっていいほど存在しています。
よほど致命的なエラーでない限り、コンディションのランク分けにはこういったエラーは加味されません。
製造過程でできるエラーは主に、ガラスの練りムラ、しわ、色抜け、中には欠けているように見えるものなどもあります。
細かいものはあって当然だという観点から、あえて細かい製造過程の"エラー"は記載されていない場合もあります。


ダメージについて
ここでは、カケ、ヒビ、、ワレなどの表現以外に、聞き慣れない言葉もあるので、ダメージを表す言葉にも少しだけ触れておきます。


チップ
一般的に、カケているものを、チップと表現しているようです。
チップがあると記載されているものは、完全なものに近いファイヤーキングやパイレックスを探している人には向かないと思います。
必ず、ごく僅かなチップ、薄いチップ、滑らかなチップ・・・など、状態を詳しく書いている事がほとんどです。
マグの飲み口にチップがある場合は、リムに○○のチップがあります、のような表現になります。

また、ボトムとは、底の部分ですので、ボトムにうっすらとしたチップがありますという程度なら、ほとんど気にならないと思いますので、少しお手頃価格のマグや食器類を購入する事ができると思います。

フリーバイト
ノミが噛んだあとに例えている、ごくごく小さな傷の事を、フリーバイトと表現しています。
長期の保存で、食器同士がコツコツとぶつかりあってできたものなどが、こういった傷になっているようです。

少量であればそれほど気にならない傷だと思いますが、詳細写真などをチェックしてみましょう。


クラック
こちらは、ヒビの事です。
がんがん使いたい人は、クラックには気をつけた方がいいかもしれません。
そよかぜは、クラックがあると記載されているものは、購入した事がありません。
クラックの中にも、ストレスクラックと表現される劣化線について記載がある場合もあります。


その他、いろいろな表現がありますが、劣化によってできた痛みや、スプーンやフォーク、ナイフなどを使用してできた傷など、様々な傷があります。
ショップさんは、ひとつひとつ状態を厳密に見て判断をしていると思いますのでほぼ間違いないと思いますが、状態がどうしても気になる時は、『ワレやカケはありませんか?』『裏側はどうなっていますか?』など、再度確認の問い合わせなどをすれば、より安心してお買い物を楽しめると思います。

そよかぜがいちばん気にしているのがクラック。
チップは、場所によります。
リムについている場合は敬遠しますが、マグやプレートなどの場合、裏側はよほどの事がない限り、使用に支障がでてくるとは思いませんので、お買い得だと思って購入する事もあります。
スプーンやフォークの引っ掻き傷などは、ほとんど気にしていませんし、着色なども僅かな場合がほとんどなので、それほど神経質になっていません。
ショップさんでは、使用に問題がありそうなものは、元々販売していない場合もあります。
細かな傷について詳細に書かれているので、ひどい状態のものを想像してしまうのですが、手元に届いてみるとそれほどでもないな・・・と感じることもあるぐらいです。